鹿追町の然別湖北岸野営場へ行ってきました。
然別湖は大雪山国立公園内にある周囲13kmの自然湖で標高810mの場所に位置しています。
そんな然別湖の最北にあるキャンプ場は20:00以降消灯でトイレも炊事場も照明が消えます。夜は真っ暗闇に包まれ、原生林に囲まれた自然豊かな湖畔のキャンプサイト。
不便ではありますが、圧巻の星空と全国トップクラスの水質はカヌーイスト憧れのフィールドとして知られています。
こちらの記事では
- キャンプ場の概要やルール
- 予約・受付方法
- 利用の際の注意事項
- キャンプ場の各施設
- テントサイトの様子
行く前に知っておきたい「然別湖北岸野営場」の情報を詳しくお伝えしていきます。
然別湖北岸野営場 概要
基本情報
■所在
北海道河東郡鹿追町町北瓜幕
■開設期間
7月初旬~9月下旬
■公式サイト
料金
大人:250円
子供:150円
然別湖北岸野営場のルール等
【利用時間】
IN_フリー
OUT_フリー
【管理人】駐在(16:00~18:00)
【焚き火】可(焚き火台必須)
【ペット】可
【ごみ】回収なし
【レンタル】なし
然別湖北岸野営場を簡単にまとめるとこんな感じのサイト
然別湖は標高810mと北海道では最も高い場所に位置します。
約3万年の噴火で川がせき止められてできた湖で周囲を原生林が取り囲みます。
東に望む天望山は湖面に反射する影と相まって唇の様な形をすることから「くちびるやま」と呼ばれ、キャンプ場へ向かう途中で、その姿を大きく見ることができます。
キャンプ場は必要最低限の設備。管理棟・トイレ・炊事場があるのみ。
炊事場の水は沢水を使っていることから直接飲むことはできません。必ず煮沸してから利用する必要があります。
また、場内の電気は発電機を利用していることから20:00以降は発電機が停止し電気は消えます。真っ暗です。
ただし、それにより満点の星空を光害なく楽しむことができます。
サイトは草地、林間で自然の中にいるという感じを強く受けます。テントサイトから湖が見えますが、木々の隙間から望む感じ。
2箇所ほど木の隙間が大きい場所があり湖を望む特等席です。
湖畔に降りることもでき、カヌーなどもキャンプ場から直接楽しむことができます。
受付は16:00~18:00となっており、その時間以外に来場した場合は受付に設置された地図をみてテントサイトでキャンプを始めてOK。
管理員が到着したら順次受付をする流れとなります。
受付時には「不便なキャンプ場です。野生動物も食べ物を狙っているので十分に気をつけて下さい」との注意を受けます。
確かに消灯後は真っ暗で不便な感じを受けますが、その為の準備と野生への注意をすることによってキャンプの醍醐味を味わえる。そんなキャンプ場です。
炊事場の水は飲用に適さず、トイレもバイオトイレとなりますので、初心者には少しハードルが高いと感じます。ある程度キャンプに慣れた方向けの野営場と考えると良いかもしれません。
然別湖北岸野営場 予約・受付方法
予約不要
予約は受け付けていません。
【問い合わせ】
鹿追町観光インフォメーションデスク
TEL0156-66-1135
商工観光課直通 平日8:30?17:15
TEL0156-66-4034
受付方法
受付は管理棟にて行います。
16:00~18:00に受付が開くので注意事項を確認し支払いをします。
然別湖北岸野営場 注意事項
「不便なキャンプ場です」というだけあって注意事項があります。
・炊事場の水は直接飲めません。
・トイレはバイオトイレです。
・20:00~翌7:00消灯時間です。夜は真っ暗なのでヘッドライトやランタンを活用しましょう。
・ゴミを放置すると野生に狙われます。特にビニール袋は片付けましょう。
・ガソリンスタンドは遠いです。鹿追町瓜幕まで23km。層雲峡方面は100km以上ありません。向かう前にガソリンの量をチェックしましょう。
・携帯電話の電波は弱いです。ほとんど繋がらないと考えておきましょう。
・キャンプ場までの道は狭いです。対向車は十分に注意して徐行をこころがけましょう。
体験談として・・・
夜は本当に真っ暗です。足元は草地で基本平坦ですが多少の傾斜や木の根っこでデコボコの場所もあるので足元はよく見て歩く必要があります。
そして野生。いつでも狙われていると思っておきましょう。テントを離れるときは食べ物を外に放置しない。ゴミ袋も放置しないが得策です。
就寝までは特段野生動物を見ることはありませんでしたが、深夜0:00ころテント周りを歩く足音で目覚めました。テント内から少し威嚇(テントを叩く)をしたらびっくりして逃げて行きましたが、多分シカだったと思います。
案外怖かったです。
然別湖北岸野営場の各種施設
キャンプ場の配置図です。
※この場内マップは現地を利用し独自に作成したものです。大体で作っているので参考までとしてください。
駐車場
キャンプ場への道。パールスカイラインを走ると入り口は2箇所あります。
駐車場から入り口通路を撮影。
然別湖北岸野営場の木の看板があるのですぐに分かると思います。
駐車場。
奥に見えるのが管理棟でその手前が駐車場となっています。
管理棟
管理棟です。
受付窓口。
16:00になったら係員が来ますので受付して支払いをします。
受け付をするとこちらの札を渡されるのでテントの近くに設置しましょう。
チェックアウト時には返却。
返却は受付前にあるこの缶に入れます。
トイレ
テントサイトの左側と右側にトイレがあります。
サイト左奥のバイオトイレ
4つならんでおり、一番右が小便器と大便器がありました。
他3つはすべて同じ作り
こんな感じ。
サイト右側に行くと普通のトイレがあります。
小便器が4つと大便器は和便2つでした。
炊事場
炊事場もテントサイト右側と左側に各1つあります。
三角屋根の炊事場。
※こちらは左側の炊事場です。
煮沸して利用しましょう。
サイト右側の炊事場も同じ作りです。
炭捨て場
炊事場の前に炭捨て場。
リヤカー
管理棟前にリヤカーが3台。
荷物の運搬に便利です。
然別湖北岸野営場のサイトの様子
駐車場側からテントサイトを撮影
それではテントサイトをそれぞれ紹介していきます。
基本的には芝部分が全てサイトですが、湖畔はキャンプテント設営禁止です。
テント設営禁止の湖畔
湖畔への入り口。
ここから先がテント設営禁止です。
ここからの星空は絶景です。
天気が良い日には満点の星空を期待できるでしょう。
朝方は波もなくカヌーなども心地良さそうでした。
テントサイト:湖畔側
テントサイトはわかりやすい様に4箇所に分けて解説します。
まずは湖畔側
ここの位置が一番ひろくメインと言ってもいいのではないでしょうか。
木の隙間から湖が見やすい場所があります。ここが一番人気です。
後ろがすぐに林間サイトです。
テントサイト:林間
林間サイトは中央付近
林間の雰囲気が好きな人におすすめ。
夏は日陰が多くて良いでしょう。ただ、木から樹液が落ちることがあるので注意が必要です。
駐車場も木の下に駐車すると樹液が落ちることがあるので覚えておきましょう。(...知らなくて僕の車も樹液でよごれました。)
炊事場・トイレの前辺りは広く拓けている場所もあります。
テントサイト:右奥
テントサイトの一番奥です。
炊事場の更に右側。
今回はこちらを利用しました。
一番奥でプライベート感が強かったです。
湖は見えずらかったです。
トイレの方まで木が無いエリアです。
テントサイト:左側(バイトトイレ側)
テントサイト左側にはバイオトイレが並んでいます。
林間があり、その奥にバイオトイレが並びます。
バイオトイレ前が少し拓けています。
炊事場の隣もスペースがあり湖が見えます。
この写真の炊事場奥にもテント設営する場所がありました。そこが左側で一番眺めの良い場所です。
然別湖の景観
テントサイトから然別湖を一望することはできませんが、都度湖畔に降りてその絶景を堪能するのもいいでしょう。
夜は星空に期待
なんの写真なんだかわかりませんよね(笑)
天の川がくちびるやまの右手に見えるはずなのでが真っ暗な雲で残念。
それでも左側を眺めると...
本当に真っ暗で星が綺麗に見えます。
消灯前に右側サイトにて雲の切れ目を狙って撮影。
星は本当にきれいでした。
朝はけあらし
なんとも幻想的でした。
さいごに
然別湖北岸野営場を紹介させていただきました。参考になりましたでしょうか。
北海道の大自然を本当に間近に感じられる野営場。整備されたキャンプ場ではありませんが、その景観と森にいるという感覚。
五感が研ぎ澄まされる感じを受けました。
然別湖には他にも見どころが満載です。
・湖底線路
・然別湖畔
・ナキウサギ
これらの情報はキャンプを楽しんだ様子と共に次回キャンプ日記にて詳細を綴っていきます。
かなり濃密な記事になりそう・・・
今回はこの辺で。
それではまた!