フュアハンドランタンを愛用しています。
柔らかな灯りでサイトを照らすランタンで、就寝前のまったりした時間、語らいの時間を雰囲気抜群に演出します。
加圧してマントルを燃やすランタンとは違い、扱いが容易で初めてでも安心して使用できます。
燃料持ちも良く、芯の交換などのメンテナンスも簡単。
こちらの記事では
- 特徴と種類
- 使い方とメンテナンス方法
- 使用感について
- メリット、デメリット
フュアハンドベイビースペシャル276の詳細を解説していきます。
これからキャンプを始める方や初めての燃料ランタンの購入を考えている方の参考になれば幸いです。
フュアハンドランタンのスペックと性能
フュアハンドランタンの特徴と種類
フュアハンドは1893年にドイツで誕生し、120年以上の歴史をもつ灯油ランタンのオリジナルブランドです。
ハリケーンランタンの呼び名で知られ、シンプルな構造ながら実用性にすぐれ世界中さまざまな地域で愛用されています。
1989年以降ベイビースペシャル276が唯一のモデルとして生産されており、豊富なカラーバリエーションでラインナンプされています。
特徴
フュアハンドランタンは加圧式ランタンのようにマントルをつけたり、ポンピングしたりする手間がないので初心者でも難なく扱えます。
燃料を入れてウィック(芯)に着火するだけで長時間安定した優しい光が灯ります。
温められた空気が上昇して上部の煙突から排出。このときの上昇気流で新鮮な空気が両端のパイプを通ってバーナーの燃焼を促進させる仕組みです。
強い風が吹いても立ち消えすることはありません。
優しい灯りはサイトの雰囲気を良くすることから上級者にも長く愛されるランタンです。
種類
フュアハンドベイビースペシャル276ランタンは様々なカラーバリエーションで3つのラインナップからなります。
ジンク
マットシルバーのベーシックモデル。
亜鉛メッキ処理されているので錆びにくい。
シリーズのなかでも最安値となっており、定価3,800円(税抜)とリーズナブルなのが魅力的。
カラー
パウダーコーティングでカラフルなモデル。
自分のサイトにマッチしたカラーを選択する楽しみがあります。
定価は6,000円(税抜)
サプリーム
高級感があるカラーリングでオシャレ。
インテリアとしても存在感を醸し出します。
定価は7,200円(税抜)と少し高め。
フュアハンドランタンを購入した理由と決め手
2019年のシーズン前にフュアハンドランタンを購入しました。
2018年から始めたキャンプですが、当初はLEDランタンのみを使っていました。
購入しようと思ったきっかけはキャンプ場で他のキャンパーさんが基本的に燃料系のガスランタンや灯油ランタンを使っていて、雰囲気がいいなぁと思ったからです。
いろいろと検討してガスランタンと迷ったのですが、初心者でも簡単に扱えそうというのと値段もガスランタン等に比べて安かったのが購入に踏み切った理由です。
カラーはジェットブラックにしました。
理由は単純に色です。
ジンクが安いので迷いましたけど、迷ったら「黒」と決めてるので。したがってキャンプギアも黒が多いので統一感は出ていると思います。
フュアハンドランタンは雰囲気がすごく良いのですが、やっぱり照度は足りないかなって思います。
その辺について詳しくは後述していきますね。
と、その前に使い方とメンテナンス方法について解説します。
フュアハンドランタンの使い方とメンテナンス
使い方
はじめて使用するときは燃料を入れた後約10分置いてウィック(芯)に燃料を染み込ませてください。
シリンダーハンドルを押し下げるとホヤガラスが上に持ち上がります。
シリンダーハンドルは押し下げた際に切り込み部があるのでそこで固定できます。
火力調整ハンドルを回してウィック(芯)を1mm~2mm程バーナーから出す。
マッチやライターでウィック(芯)に点火し、シリンダーハンドルのロックを解除するとホヤガラスが下がり元の位置に戻ります。
これで点火完了です。
消す時は火力調整ハンドルを左に回してウィック(芯)を下げてください。
その際、ウィックを下げすぎるとウィックがバーナーから外れてしまうので気をつけましょう。
メンテナンス方法
フュアハンドランタンはガスランタンなどの様にメンテナンスが面倒ということはありません。
汚れたら拭き掃除したり芯が短くなってきたら交換するくらいです。
まずは芯の交換方法です。
トップリングをゆっくりと持ち上げてホヤガラスとガラスサポートを横に倒します。
①シリンダーハンドルを押し下げてロック
②バーナーセットを左に回して取り外す
替芯はこちら
ホヤガラスも洗います。
本体もそうですが、案外汚れています。
僕はパラフィンオイルを使っていますが、灯油を使うとすすで黒くなってきます。
コップを洗う要領で水洗い。
本体も布で拭いてさっぱりきれいにしましょう。
手入れは本当に簡単です。
フュアハンドランタンを使ってみて
シリンダーハンドルが硬い
点火する時に稼働させるシリンダーハンドルが硬いかなと感じます。
これは当たり外れがあるのかもしれませんがスムーズに動かないときがあります。
点灯前に芯をカットする
点灯前にひと工夫。ウィック(芯)をカットします。
点灯後の炎の形がきれいになります。
角を落とすようにします。
※少し大げさにカットしました。
では炎の形を見てみましょう。
では角を落とさずそのまま使ったらどうか。
とは言え、芯を少し多めに出すと炎の形は良くなったりするので個人的にはカットする必要はないかなって思います。
照度は低い
前述しましたが、照度は低いです。
5Wの明るさですから。
常夜灯のナツメ球くらいの明るさと言えばわかりやすいでしょうか。
メインランタンにするには照度が低いのでサブ的に使うのが良いです。
食事が終わった後、焚き火の脇で使うことが僕は多いです。
燃料漏れに注意
燃料が入ったまま車で運ぶと漏れる可能性があるので都度抜いて持ち運ぶのが良いです。
横倒れ状態になったら芯とバーナーの隙間から燃料が漏れますし、給油口フタのパッキンも紙ですから漏れることが予想されます。
僕の場合はフュアハンドを頑丈ボックスにいれているので横倒れになる可能性はほぼありません。
それと燃料を使い切ることが多いのでチェックアウトの際は空です。
燃費が良い
燃料は灯油かパラフィンオイルです。
僕は写真にあるようにパラフィンオイル(高純度石油系燃料)を使っています。1Lで1,500円程です。
燃料タンク容量は340mlで約20時間の燃焼時間です。
1泊2日のキャンプなら点灯時間を16:00から0:00までと考えれば十分でしょう。
8時間くらいですから半分入れなくても足りてしまいます。僕は16:00くらいに点灯して夜は消灯。必要なくても朝からランタンに火を入れて燃料を使い切る様にしています。
これでタンクから燃料を抜く必要がありません。
灯油を使うと更にコストは下がりますが、すすで黒くなるのが嫌でパラフィンオイルを使っています。
ただし。-15℃で冬キャンプをした際はパラフィンオイルは凍結しました。もちろん火も消えます。灯油であれば凍結しませんから真冬にフュアハンドを使う場合は灯油がオススメです。
雰囲気は抜群に良い
フュアハンドベイビースペシャル276ランタンの最大の魅力はやっぱり雰囲気。
オシャレな風格と優しい灯りは非日常を楽しむキャンプにおいて果たす役割は大きいです。
いつまでも見ていたい灯りです。
フュアハンドランタンのメリット・デメリット
メリット
・値段が手頃
・燃費が良い
・初心者から上級者まで楽しめる
・メンテナンスが簡単
・風が強くても消えない
・雰囲気が良い
デメリット
・明るくない
・燃料漏れに注意が必要
・パラフィンオイルを使うと真冬に凍ることがある
・シリンダーハンドルが硬い
手間をかけずに絶妙な雰囲気をたのしむことができるランタンです。
さいごに
フュアハンドベイビースペシャル276ランタンは手入れが簡単であることから初心者でも難なく扱えます。
それでいて雰囲気が良く揺らぐ炎に心が休まるでしょう。
就寝前の静かな時間にぼーっと炎を見つめているのも贅沢な時間です。非日常を楽しむキャンプに是非連れて行ってみてはいかがでしょうか。
オススメです。